展望2017

IT企業の年頭所感(5)--クラウドコンピューティングに関する5つの予測 - (page 5)

ZDNET Japan Staff

2017-01-13 11:29

ブロックチェーン推進協会平野洋一郎氏(インフォテリア株式会社 代表取締役社長)

 2016年は、 国内ではブロックチェーンが大きな注目を浴び、「ブロックチェーン元年」とも言える年でした。 私たちブロックチェーン推進協会(BCCC)は、任意団体として発起メンバー34社で4月に設立しました。11月にはその活動実績から、一般社団法人として認められ、現在では100社を超えるコンソーシアムへと進化しています。

 BCCCでは、ブロックチェーン技術は金融業界のみならず、社会全体を変えていく力と確信し、その技術の普及活動を行っています。1年目となる2016年は、 「ブロックチェーン大学校」を開校し、既に100人以上の技術者が修了するなど、会員企業におけるエンジニアの育成を推進。また、会員企業においてもさまざまな実証実験への参画やセミナーなどの実施にも積極的に注力してきました。

 2017年は、技術・普及・運営の3つの委員会体制のもとで「広報部会」「教育部会」「金融部会」「リスク管理部会」などの活動部会を発足し それぞれの領域での活動体制を整え社会の要請に応える活動を展開します。

 具体的には、 会員企業間で行うデジタルJPY流通実験 金融業界に特化した技術サポートや勉強会などによるコミュニティとしての金融部会、さらには設立の狙いとして掲げていた「海外連携」や「資金調達支援」などの活動を2017年内に新たに開始する計画です。

 これから、ブロックチェーンはさらなる進化を続けます。現在期待されている勘定系システムや価値移転サービスへの適用だけでなく、スマートコントラクトなどの実現により、企業活動のインフラへと進化していきます。また、AIやIoTといった新たなテクノロジとの組み合わせによって、「自律・分散・協調」の時代、総デジタル化されたビジネスインフラが現実的なものとなっていくはずです。

 BCCCでは、これからも活動のフィールドを広げ、ブロックチェーン技術からもたらされる新たな付加価値を幅広い業界関係者の皆さまにお伝えしていくことで、より効率的で信頼性の高い社会基盤作りに貢献していくことを目指して参ります。

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