展望2020年のIT企業

“ニューIT”インテグレータを目指す新興IT企業

田中克己 2017年02月27日 07時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「少子高齢化が急速に進む日本の競争力をどう維持するのか」。アクセンチュアの出身者らが設立した“ニューIT”インテグレータを目指すチェンジは、その答えを「ビジネスモデルの根幹に据えたITを徹底的に使いこなす」ことにあるとし、生産性向上を図るITビジネスと教育ビジネスを展開する。

日本経済の転換期に創業したチェンジが進む道

 チェンジの福留大士社長は「ピープル(人)のチェンジ、ビジネス(企業)のチェンジ、日本のチェンジという意味を込めた」と、社名の由来を説明する。設立した2003年は、日経平均が8000円を切るなど、日本経済の大転換期でもあったという。「今も本質は何も変わっていない」(同)。

 そんな中でスタートしたチェンジは、コンサルティングから始めた。具体的には、「うまくいっていないSIプロジェクトの立て直し」(福留社長)、いわば“火消し”ビジネスだ。それを通じて、失敗の原因はプロジェクト・マネジメント(PM)にあることが分かったチェンジは、IT企業にPM教育を開始した。そこから教育ビジネスへ発展し、日本の優良顧客を数多く抱える大手IT企業の若手から中堅社員に、ビジネス変革の提案に必要なビジネス企画力やシステム構想力のトレーニングを始めた。

 今も売り上げの3分の1を占める教育ビジネスの必要性は、大規模な基幹系システムのリプレース案件からも分かる。簡単に言えば、本質的な付加価値の向上がないということ。「ちょっとインフラを変えた程度で、機能が劇的に追加・強化されたのか」との疑問。同じ機能を新しい素材で作り直しても、ビジネスモデルやアーキテクチャが環境変化に対応できないということだろう。

 教育ビジネスには、最先端技術のキャッチアップも含まれている。モバイルやクラウド、セキュリティ、ビッグデータ、IoTなどで、最近はロボティクスのインテグレーション教育も始めたという。AIやデータ・サイエンティストの育成プログラムも用意する。「大手より先を走っている“ニューIT”の実績とノウハウを教えられる」(福留社長)。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算