
復活劇:AMDのCEO Lisa Su氏
同じく2014年にAMDのCEOになったSu氏が率いる経営陣は、一度は勢いを失った同社を、再びIntelの覇権に挑戦できるようになるまでによみがえらせた。「Zen」と「Eypc」シリーズのプロセッサーが多くのクラウドプラットフォームに影響を与え始め、ハイエンドのノートPCに再び採用され始めている今が、同社にとっての正念場だろう。
AMDは、2010年代の終わりを迎えるこのときになって、2000年頃に「Athlon」シリーズで築いた栄光の日々以来、最高の状態にある。優れたCPUと優れたGPUの両方を作れる企業は少ない。世界中が機械学習とAIの活用に向けてまい進している現状では、この組み合わせは非常に強力な武器になるかもしれない。エンタープライズ市場にとって、AMDの復活は歓迎すべきことだと言えるだろう。なぜなら、AMDの製品は、IntelとNVIDIAの双方に関して第2の選択肢になるからだ。2020年代の競争に参画できるAMDを数年で育て上げたSu氏は、賞賛に値する。