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地球を犠牲にしてはいけない--データセンターから考える温暖化対策

Sumir Bhatia (Lenovo)

2020-02-19 07:00

 デジタルトランスフォーメーションは、主要15業界のうち11業界の最高情報責任者(CIO)によって、2018年のビジネスの優先事項トップ3に位置付けられています。デジタルトランスフォーメーションに着手する企業が増加する中、こうした変革の中心的存在のデータセンターに対し、デジタルの世界を支える原動力としての役割がこれまで以上に求められることは間違いありません。

 そして、新しい技術に乗り遅れないように、常に処理速度の向上が要求されます。これにより、既存のデータセンターの運用を維持しつつ、需要に応えるための新たなデータセンターを構築するには、より多くのエネルギー、より多くのITインフラストラクチャーが必要となってきます。

 しかし、これが地球の環境にどのような影響を及ぼすと考えられるでしょうか? データの保存や移動、処理のすべてにエネルギーが必要なのは当然として、こうしたエネルギーの実際の使用量はどれほどのものだと思いますか?

 最近の業界調査によると、2025年のICT業界は、世界の電気の20%を使用し、世界の二酸化炭素排出量の最大5.5%を排出すると予想されています。データセンター自体の排出量は業界全体の過半数を占め、19億トンの二酸化炭素を排出すると予想されます。世界の二酸化炭素の排出量合計の3.2%の量です。

 このような数字を目の当たりにしたときに求められるのは、より環境に優しい設計のハードウェアの採用やITの所有モデルの見直しなど、地球の未来に少しでも貢献できる形でデータセンターが環境に及ぼす長期的な影響を見直すことです。

よりスマートで環境に優しい設計

 温度の上昇はプロセッサーの消費エネルギーの増大を伴い、結果として運用コストも上昇するため、データセンター運用時の発熱は重要な問題です。エネルギー効率が劣る旧式のデータセンターのインフラストラクチャーをアップグレードさせて、システムの維持費を抑えるやり方以外にも、プロセッサーの発熱を素早く効率的に抑えるなど、データセンターの「エコ化」には、さまざまな方法があります。

 これまでのデータセンターは、プロセッサーの冷却用のファンや冷却水循環装置(チラー)を持たない、空冷式の標準的なシステムを使用していました。しかし、最近の傾向として、空気ではなく、より熱伝導効率に優れた「水」を使用する、環境に優しいデータセンターが登場しています。

 例えば、ある水冷技術では、空気の代わりに最大45℃の温水を使用しており、システムの動作温度を20℃引き下げることで、最大40%の省エネを実現しています。冷却手段として水を用いること自体は、目新しいアイデアではありませんが、熱を取り除くルートして水は最適なため、低温動作の維持という点では、いまだ最も効率的な手段です。

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