
HummingBoardシリーズ
まず最初にはっきりさせておこう。SolidRunの3種類の「HummingBoard」は、Raspberry Piよりも値段が高い。最も性能が低い「HummingBoard-i1」は44.99ドルからで、他に10ドルの電源が必要だ。一方、最も高性能な「HummingBoard-i2eX」は99.99から116.99で、これにも電源は含まれていない。
その値段で手に入れることができるのは、はるかに強力なプロセッサとより多くのRAMを搭載したSBCだ。下位2タイプのSBCにはFreescale i.MX6が1つ、または2つの1GHz Cortex-A9、およびC880 GPUが搭載されており、ハイエンドのi2eXにはVivante GC2000が搭載されている。ローエンドのi1は51MバイトのRAMを持っており、他の2モデルにはそれぞれ1GバイトのRAMが用意されている。
ストレージには、i1とi2はMicroSDスロットを使用し、i2eXはさらにmSATA IIインターフェースを持っている。最初の2モデルはネットワーク接続に100Mbpsのイーサネットを使用し、2つのUSBポートを持つ。また、i2eXはギガビットイーサネットをサポートし、4つのUSB 2.0ポートを持っている。
メーカーによれば、3モデルともAndroid 4.4.x、Yocto、Ubuntu、Debian、FreeBSD、その他のOSに対応している。
つまりこれは、Raspberry Piでは手に負えない大きなプロジェクトに取り組むユーザーのための、強力なSBCだと言える。