
Arduino
実のところ、「Arduino」はSBCではない。しかし、これが最初の注目に値するオープンハードウェアボードである以上、紹介しておく価値はあるだろう。Arduinoは2005年頃から出回っており、その頃から組み込みコンピューティング入門向けのものとして利用されてきた。
現在では、20種類のArduinoのボードが存在する。購入後すぐに使えるものもあるが、組み立てが必要なものもある(半田は同梱されていない)。
Arduinoを初めて使うのであれば、Arduino Starter Kitを利用するのがいいだろう。Arduinoで動くプログラムを作成するには、Mac、Linux、Windows PCで使えるオープンソースのArduinoソフトウェア開発環境をダウンロードする必要がある。
ほとんどのArduinoボードには、OSなどというものはない。OSが利用できる数少ないボード(Yunなど)では、組み込み用LinuxディストリビューションであるOpenWRTを利用する。
右手に半田ごて、左手にオシロスコープを持って育ったタイプの人なら、Arduinoを気に入るはずだ。そうでないタイプの人は、もっと扱いが簡単なハードウェアを選んだ方がいいだろう。