Webster氏は第3のプラットフォームについて「リアルタイムで分析し、知見を得て、チャンスを得られる世界がやってくる。現在、年間のIT支出は3.8兆ドルであり、そのうち30%が第3のプラットフォームになっている。これはこれから変化していくことになる。レガシーによって実現された効率的なオペレーションへの投資から、新たな分野へと投資が変わりつつある。既存のITを少なくして、新たな投資へとシフトするといった動きが表面化している。そうした中で今後、われわれはソフトウェア主導の世界に入って行かなくてはならない」などと語った。
続いてWebster氏は「日本のビジネスも再定義しなくてはならない」として、ヤマハ発動機が業界初のハイブリッドクラウドを導入してビジネスを変革したこと、価格.comではクラウドを活用して80%の物理ストレージを削減したこと、三菱インフォメーションネットワークでは、ストレージアロケーションにかかる時間を1日から5分へと短縮。オリンピック組織もクラウドで運営を改革したことなどに触れ、「すべての業界でITが変革をもたらしている」と説明。「日本はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)分野のリーダーになると考えている」とも述べた。
最後にWebster氏は「EMCはクラウド、モバイル、アプリ、データ、そしてセキュリティを提供できる企業。EMCは、VMwareやPivotalなども提供しており、これらをひとつの製品ではなく、ソリューションとして提供する。PaaSソリューション、データレイクソリューション、エンドユーザーソリューション、ハイブリッドクラウドソリューションというようにユーザーに対して構築する提案ではなく、導入すれば使えるものとして提供する。そして、これらのソリューションのすべてにおいて重要なのがセキュリティである」とし、「EMCの約束は、デジタルに向けた道を作り、みなさんがそれを歩むための支援をすることである」と締めくくった。
EMCが提供する製品やサービス
情報インフラストラクチャ部門CEOのGoulden氏は、ビデオメッセージの中で「東京に行けることができずに残念である。理由は社長の大塚が説明した通りである。日本でのビジネスとパートナーシップは重要なものである。そして、日本の顧客とパートナーにコミットしている。われわれのグローバルビジネスにとって重要市場であり、今後も日本での成長に投資を続けていく」と語った。