産学連携の新世紀

「産学連携」から「産学協創」へ--東京大学が目指す“エコシステム”の姿とは

飯田樹 2017年08月09日 07時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 テクノロジとアカデミア、ビジネスの関係を解き明かすことをテーマに、「産」「学」「官」のさまざまな取り組みを紹介している本連載。第1回第2回第4回では「産」である大学との共同研究に取り組む企業に、第3回は「官」として産学連携の推進に取り組む経済産業省を取材してきた。

 今回は「学」として、東京大学産学協創推進本部イノベーション推進部長で経営学博士の各務茂夫教授に、大学が産学連携に取り組む背景や、東京大学による取り組みを聞いた。

--東京大学では、いつから産学連携の活動をしていますか。


東京大学産学協創推進本部イノベーション推進部長で経営学博士の各務茂夫教授

 産学連携の活動を大学が本格的に始めたのは、国立大学が法人化した2004年です。

 国立大学法人法の第22条に「(従来の教育や研究だけではなく)当該国立大学における研究の成果を普及し、およびその活用を促進すること」という項目が、大学業務の柱の一つとして加わりました。

 これが、産学連携の考え方のベースになっています。研究成果を普及・活用するということは、大学の研究成果から、何らかの形でイノベーションを生み出し、社会に貢献するということです。

 ちなみに、私はイノベーションとは、「具体的な革新的製品・サービス」を生み出すことであると考えています。

--どのようなことを担当していますか。

 私は、民間で15年ほど経営コンサルタントなどを経験した後に、2002年から東京大学の薬学部で教えていました。

 2004年4月に「産学連携本部」(産学協創推進本部の前身)が発足し、薬学部から本部組織である産学連携本部に移り、組織名は2016年4月に「産学協創推進本部」に変わりましたが、産学連携の仕事に携わって、今年度で14年目になります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化