
「IBM Portable Personal Computer 5155」は、小さなスーツケースほどの重さだったが、「ポータブル」(可搬型)の名前通り、持ち運ぶことができた。発売された1984年当時は、ほとんどのコンピュータは持ち運ぶことができなかった。
このマシンが「可搬型」と言われたのは、その従量が30ポンド(約13.6kg)しかなかったことに由来する。これは、「MacBook Air」の約30倍の重さだ。
中には(初代IBM PCと同じ)4.77MHzのIntel 8088プロセッサを搭載した、IBM PC XTマザーボードが収められていた。
またRAMは256Kバイトで、640Kバイトまで拡張可能だった。さらに、360Kバイトの容量を持つハーフハイトの5.25インチディスク(フロッピーディスク)ドライブ1台または2台と、9インチオレンジモノクロCRTディスプレイが内蔵されており、ディスプレイを制御するIBM PCのカラーグラフィックアダプタが組み込まれていた。