日本オラクルは12月16日、ニコンがオラクルのデータベース製品「Oracle Database 11g」「Oracle Advanced Compression」「Oracle Partitioning」を導入し、原価計算システムの刷新を行ったと発表した。
ニコンではこれまで、高い処理性能と信頼性の確保を理由にホストコンピュータ上で稼動する原価計算システムの運用を継続してきたという。今回の刷新にあたっては、複雑化したシステムの整備と業務効率の向上を目的とし、2007年ごろから検討を開始した。
原価計算システムでは、ニコンの全事業に関連する大量のデータを処理し、一定時間で結果を算出する必要がある。そのため、Oracle Databaseと合わせてDBパーティショニング機能を提供する「Oracle Partitioning」と、データ圧縮機能を持つ「Oracle Advanced Compression」とを活用することで、データベース処理性能の向上を実現したという。特に、Oracle Advanced Compressionについては、データ容量を4分の1に削減し、ディスクI/Oを減らすことによって性能の向上に大きく貢献したという。
新システムでは、サーバとして富士通製の「SPARC Enterprise M4000」、ストレージとして「ETERNUS4000モデル500」を、Oracle Database 11gと組み合わせて採用している。2009年4月より本格稼動を開始しているという。