編集部からのお知らせ
「サイバー防衛」動向の記事まとめ
「半導体動向」記事まとめ
展望2020年のIT企業

デファクト目指す日本発IoTプラットフォーム - (page 2)

田中克己

2016-06-08 07:30

ITベンチャーらとの共同開発で実現

 実は、FIELD Systemにリアルタイム処理、自律分散、セキュアな環境などを実現するために、ファナックは深層学習などAIの技術開発に取り組む日本のプリファード・ネットワークス(PFN)と産業用オートメーションの米ロックウェル・オートメーション、ネットワーク機器の米シスコシステムズの3社との共同開発に踏み切った。

 PFNの西川徹社長は「ロボット同士が協調するオープンなプラットフォームを世界に先駆けて実現するのがFIELD system」と説く。シスコのローワン・トロロープ上級副社長は「工作機械などをリアルタイムに接続し、工場の機器の最適化を図るFIELD systemは、ムーアの法則のように現場を大きく変革させる」と、意義を説明する。

 ファナックは早ければ今秋にもFIELD Systemのサービス提供開始に向けて、販売網の整備に乗り出した。その1つは、顧客対応の窓口を1つにするために、ロボットとFA、ネットワークの技術力を合わせ持つ国内外のインテグレータ約100社と話し合いを始めたこと。パートナー企業に、このプラットフォームを活用した生産性や高品質を向上させるソリューション構築に期待している。

 こうした世界の製造業にFIELD Systemの導入を働きかける仲間作りが、デファクトの成否のカギを握る。その時、伝統的なIT企業は、ファナックのような産業別プラットフォーマとの新たな関係構築を迫られることになるだろう。

田中 克己
IT産業ジャーナリスト
日経BP社で日経コンピュータ副編集長、日経ウォッチャーIBM版編集長、日経システムプロバイダ編集長などを歴任し、2010年1月からフリーのITジャーナリストに。2004年度から2009年度まで専修大学兼任講師(情報産業)。12年10月からITビジネス研究会代表幹事も務める。35年にわたりIT産業の動向をウォッチし、主な著書に「IT産業崩壊の危機」「IT産業再生の針路」(日経BP社)、「ニッポンのIT企業」(ITmedia、電子書籍)、「2020年 ITがひろげる未来の可能性」(日経BPコンサルティング、監修)がある。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 開発

    なぜ、コンテナー技術を使うことで、ビジネスチャンスを逃さないアプリ開発が可能になるのか?

  2. セキュリティ

    2022年、セキュリティトレンドと最新テクノロジーについて、リーダーが知っておくべきこと

  3. ビジネスアプリケーション

    全国1,800人のアンケートから見えてきた、日本企業におけるデータ活用の現実と課題に迫る

  4. 運用管理

    データドリブン企業への変革を支える4要素と「AI・データ活用の民主化」に欠かせないテクノロジー

  5. 経営

    テレワーク化が浮き彫りにしたリソース管理の重要性、JALのPCセットアップを支えたソフトウエア

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]