--マイクロサービスの離陸にあたって、課題は何になるのか?
開発者のスキルというよりは、マインドセットを変えることが課題と感じている。
デジタルトランスフォーメーションが成功するかどうかは、社内の組織が成熟しているかどうかにかかっている。マイクロサービスへのアプローチも同じで、ソフトウェアの開発方法を変えることができるかにかかっている。開発者は自分が作成したコードに責任が生じることになり、公開したコードについての問い合わせに応じなければならない。組織はどのようにアウトカムベースの経済を測定し、ビジネスにしていくのかを考える必要があり、われわれはここも支援できる。
--YaaSの日本展開はいつになるのか?
通貨を始めローカライズが必要で、現在国ごとにローンチしている。日本もローンチに向けて作業中だ。
日本はマイクロサービスに関連性が高い市場と見ている。構造的にも、製造、消費財、自動車などマイクロサービスからメリットを受けられる産業がたくさんある。われわれにとって、上位3位に入るほど重要性が高い市場だ。
--現在のビジョンは?
次世代の顧客エンゲージやCRMシステムはマーケティングレポジトリが中心となり、CRMベンダーがとってきたアプローチは機能しなくなるだろう。CRMはフィードにすぎなくなり、行動データやイベントベースのデータを収集し、メタデータを使って拡張、強化、抽出、収集する。LinkedInなどのソーシャルチャネルからも学習するだろう。静的なプロファイルを構築するのではなく、動的な顧客プロファイルを作成し、視覚化して変化をモニタリングする。これは大きなパラダイムシフトになる。サイロ化から全体の中でのターゲッティングをリアルタイムに効率よく行う。
同時に、自動化も進み、AIが重要な役割を果たすだろう。また、業務アプリケーションとのエンゲージも大きく変わるだろう。社員の多くがスマートフォンが最優先のデバイスになる時代はすぐにやってくる。ユーザー体験やアプリとのエンゲージが変わるだろう。