
クラウドの複雑化とともに、規制が足かせになるか
企業は、BYODを利用する従業員を機密情報と切り離すのに、クラウドを利用することが多くなっており、クラウドはますますパワーと処理の中心になりつつある。クラウドはもはや、単なるストレージではない。クラウドは強力なエンジンであり、そのパワーは2013年以降もますます利用されるようになっていくはずだ。
しかし2013年には、EUが新たなデータ保護法案を白紙に戻して検討し直す可能性が高いため、クラウドデータの支配権に関する問題や規制が課題になるだろう。この法案の影響は、EUの27カ国にとどまるものではない。クラウドデータをどこに保管するか、そのデータに誰がアクセスできるかという問題が引き続き中心になるはずだが、それらの問題に対するソリューションは、簡単には得られないかもしれない。
はっきりしているのは、大手企業が今のところパブリッククラウドを避けているということだ。これは、これらの問題や懸念が解決されるまで続くだろう。2013年には、クラウドに関する議論がさらに活発化すると思われる。最終的にこれらの問題を解決できるのは、政治家だけだ。