
Apple、Microsoftが試練の時を迎える
Appleは依然として、(最近は株価が急落しているが)世界でもっとも強力で資金力のあるテクノロジ企業であり、Microsoftは世界のいかなる企業よりも多くの自社製品ユーザーを抱えている。
この2社による寡占状態は、2010年代初期から続いているように、今後も続くはずだ。しかし、2012年の両社は、極端な成功と失敗を経験している。この2つの巨大企業が、2013年にそれなりの成功を続けられるかどうかは、注目に値するポイントだろう。AppleとMicrosoftが「普通」のテクノロジ企業に逆戻りするということは十分にあり得ることであり、この2社やその他の企業の間の違いはそれほど大きくない。
Windows 8は立ち上がりに苦労しており、アナリストの評価も高くないが、大きな成功を収める可能性が高い。多くの組織が、この次世代ソフトウェアを既存のマシンに展開するものと予想される。同時に、ポストPC市場でのAppleの支配力については、今後もタブレット市場で安定したシェアを握り、従来のPCマーケットを奪っていくはずだ。
とはいえ、Microsoft Windowsのシェアは、モバイルOSの普及によって小さくなっていく可能性があるし、Appleが2012年に株価やイノベーションのペースを保つのに苦労していたことを考えると、同社が2000年代中盤の状況に戻る可能性もある。
どちらのシナリオも起こりえるが、その逆が起こる可能性もある。PC・ポストPC市場はまだ移行期にあり、この2つの企業がそれぞれに、あるいは相対的に今のトレンドを維持できるかどうかは、時間が経ってみなければわからない。