【ラウンドアップ】
米安全保障局(NSA)の「PRISM」プログラムが大手IT企業の協力を得て世界中の通信を傍受していたとされる問題は、米国で大規模な抗議活動が起きるなど衝撃を与えている。フランス政府も同様の取り組みをしているとの報道も出てきた。これまでの記事で振り返ってみる。-
FBIとNSA、米大手IT企業サーバ内のユーザーデータを収集か--「PRISM」プログラム資料が流出
米国家安全保障局(NSA)と米連邦捜査局(FBI)は、米国に拠点を置く大手IT企業のサーバから直接的にデータをひそかに収集していたとThe Washington Postが報じた。
2013-06-07 -
米司法省、グーグルらの口外禁止命令解除要請を検討中と認める--ユーザーデータ収集問題
米司法省は米国時間6月11日、グーグル、Facebook、マイクロソフトから、米国家安全保障局(NSA)のデータ収集に関する誤解を正すことができるよう口外禁止命令の解除などを要請を受けた件で、これらの内容を検討していることを認めた。
2013-06-12 -
FacebookのザッカーバーグCEO、「PRISM」への関与を株主総会で改めて否定
Facebookは自社サーバへの直接的なアクセスを提供するために米国家安全保障局(NSA)などの政府機関と直接連携するようなことはしていない、とザッカーバーグCEOが株主総会で改めて主張した。
2013-06-12 -
グーグル、データ提供に関する情報公開の機会求める--米政府に向けて公開書簡
グーグルは米国時間6月11日、米政府に対し、法的拘束力のある口外禁止命令を解除し、同社が米連邦捜査局(FBI)に提出を強制される情報に関する憶測や誤った報道を正せるようにしてほしいと要請した。
2013-06-12 -
サイバーセキュリティ予算でバブるワシントン--米NSAスキャンダルの落ち穂拾い
米国家安全保障局によるトップシークレットの活動が内部告発者によって明らかにされた話がどうも米国人の「イヤツボ」を突いてしまったようで、英語圏のメディアでは関連ニュースが大量に出続けている。
2013-06-13 -
NSA局長、監視プログラムについて米上院の公聴会で証言--ウェブ閲覧履歴収集など示唆
米国家安全保障局(NSA)のキース・アレクサンダー局長は米議会上院の公聴会において、米国人の電子メールやウェブサイト訪問履歴について、同機関は密かに収集することができると示唆した。
2013-06-14 -
米情報機関、令状なしに米国人の国内通話を傍受か--「PRISM」の告発者が暴露
米国政府の最高機密文書をリークして一躍有名になったエドワード・スノーデン氏は、米国家安全保障局(NSA)は令状なしに米国人の国内通話の内容を傍受できると述べた。
2013-06-18 -
グーグル、米当局のデータ要請に関する口外禁止命令解除求める
グーグルは、情報公開に消極的な米外国情報活動監視裁判所に口外禁止命令の解除を求めた。政府機関によるデータ要請について公表することによって自社の潔白を証明する憲法上の権利が同社にはあると主張している。
2013-06-19 -
IT企業数社、顧客データの提供でNSAに協力か--社内チームを組んで対応の可能性
The New York Timesの報道によると、シリコンバレーに拠点を置く企業数社では秘密の従業員チームを結成し、顧客データをNSAからアクセスしやすくする任に当たらせているという。
2013-06-21 -
NSAスキャンダルが持つ真の意味とは?--事件報道に見られるジャーナリズムの崩壊
米国家安全保障局(NSA)が大手IT企業から協力を得て、そのセントラルサーバに直接アクセスしていたというThe Washington Postのスクープは誤報だったということが明らかになってきている。こうした誤報がなされた背景を探る。
2013-06-21 -
NSAの機密文書がまた暴露--AT&Tとベライゾンが通信傍受に協力か
新たに暴露された最高機密文書により、米国家安全保障局(NSA)が通信事業者2社と長期的な監視における「協力関係」にあったことが明らかになった。
2013-06-28 -
米紙、「PRISM」に関する新たなスライドを公開--電子メールなどリアルタイムで監視か
The Washington Postは「PRISM」に関する新しいスライド集を公開し、論争を呼んでいる米国家安全保障局(NSA)の監視プログラムとその運用の実態について、さらに多くの詳細を明らかにした。
2013-07-01 -
フランス政府も通信を傍受か--Le Monde報道
フランスの新聞Le Mondeは、フランス対外治安総局(DGSE)がフランス国内および他国との間でやりとりされた電子メールやSMS、電話、ウェブ活動を違法に傍受してきたと報じた。
2013-07-05 -
「PRISMプログラム導入は必要だった」--ブッシュ元米大統領が語る
元米大統領のジョージ・W・ブッシュ氏は自らの大統領在任中に導入された監視手段について、テロと戦う上で必要なものだと擁護した。
2013-07-02 -
スノーデン氏、沈黙を破る--米国を非難する声明を発表
米国家安全保障局(NSA)の元契約社員であり、NSAの監視プログラムに関する機密文書をリークしたE・スノーデン氏が、香港からモスクワに渡って以来8日ぶりに沈黙を破ったようだ。
2013-07-02 -
全米で盛り上がる反NSA抗議運動--写真で見るサンフランシスコの街頭デモ
米国時間7月4日、300人規模の群衆がサンフランシスコのシビックセンターに集結した。群衆は市内を行進し、独立記念日に全米規模で実施された米国家安全保障局(NSA)の監視プログラムへの抗議運動に加わった。
2013-07-05 -
世界的にプライバシー侵害が疑われるNSAデータ収集問題--これまでを振り返る
米安全保障局(NSA)の「PRISM」プログラムが大手IT企業の協力を得て世界中の通信を傍受していたとされる問題は、米国で大規模な抗議活動が起きるなど衝撃を与えている。フランス政府も同様の取り組みをしているとの報道も出てきた。これまでの記事で振り返ってみる。
2013-07-05 -
スノーデン氏、「政府の行き過ぎを正したかった」--約1カ月前のインタビューを英紙などが新たに公開
米国家安全保障局(NSA)の監視プログラムに関する機密文書をリークしたエドワード・スノーデン氏の動機について、新たに公開された約1カ月前の2つのインタビュー記事でさらに多くが明らかになった。
2013-07-09 -
「国民監視」は米国の隠れたお家芸?--NSAスキャンダルの落ち穂拾い
南北戦争のさなかの1862年に、時の大統領Abraham Lincolnが署名した「国民の監視活動を認める書簡」が米連邦議会図書館に保存されている……そんな話を記した寄稿記事が先週末にThe New York Times(NYTimes)に掲載されていた。
2013-07-10 -
米ヤフー、政府によるデータ収集関連の過去の訴訟記録公開を要求
米ヤフーは、米国家安全保障局(NSA)の監視プログラム「PRISM」に対する顧客情報の提供について、自社が関与していないことを示そうとしている。
2013-07-11 -
NSA、「Skype」の音声やビデオ通話を傍受か
The Guardianの記事によると、「Skype」には現在、ユーザーの音声通話とビデオ通話を政府が監視できるバックドアがあるという。
2013-07-12 -
アップルやグーグルを含む連合体、NSAの透明性向上を求める書簡に署名か
アップルやグーグル、マイクロソフトなどを含む多数の企業や業界団体、市民権団体などが共同で、米国政府の監視活動に関する透明性の劇的な改善を求める見通しだと、AllThingsDが報じている。
2013-07-18 -
「PRISM」スキャンダルで米クラウド企業に打撃--CSA調査
最新の調査によると、米中央情報局(CIA)元職員が米国のスパイプログラム「PRISM」の存在を暴露したことで、米国のクラウドプロバイダーの海外におけるビジネスチャンスが損なわれているという。
2013-07-30 -
NSAの機密プログラム、人々のオンライン活動ほぼすべてを監視可能か
米国家安全保障局(NSA)には、インターネット上のほぼすべての活動を確認することのできる機密プログラムがあると、The Guardianが報じている。NSA告発者のE・スノーデン氏が、米政府が運用する高性能機密プログラム「X-Keyscore」に関する新たな詳細情報を同紙に暴露したという。
2013-08-01 -
NSA、米国外との間で送受信される電子メールなどテキスト通信を傍受か
米国家安全保障局(NSA)が、米国外との間で送受信される電子メールなどのテキスト通信を収集しているという新たな報道が浮上した。
2013-08-09 -
スノーデン氏が利用していたとされる暗号化電子メールサービスが閉鎖へ
E・スノーデン氏が利用していたとされる暗号化電子メールサービスが閉鎖されようとしている。内部告発者である同氏に対する米国家安全保障局(NSA)の捜査に応えてのことだと考えられる。
2013-08-09 -
米大統領、NSAの改革に向けた4つの方針を発表
オバマ米大統領は、米国政府機関による監視活動の適法性について人々が抱いている懸念を和らげることを目的とする4つの方針の概要を明らかにした。
2013-08-10 -
NSA、令状なしで通信傍受を可能にする「秘密の規定」を策定か
E・スノーデン氏がリークした最新の機密文書によると、米国家安全保障局(NSA)は「秘密の抜け穴」を作り出し、自らの巨大なデータベースから米国民の通話や電子メールメッセージの内容を令状なしで検索できるようにしたという。The Guardianが報じた。
2013-08-12 -
NSA、プライバシー規則を頻繁に違反か--内部監査報告書で明らかに
米国家安全保障局(NSA)は、2008年により幅広い権限が認められて以来、その法的権限を超えるとともに、自らの規定をも多数回にわたり違反していたという。The Washington Postが入手した同局の内部監査報告書で明らかになった。
2013-08-17 -
NSA関連情報の入ったコンピュータを英政府捜査官が破壊--The Guardianが暴露
The Guardianの編集者が、米国家安全保障局(NSA)の内部告発者であるE・スノーデン氏から提供された情報が含まれていたコンピュータを、英国政府捜査官によって破壊されたことを明らかにした。
2013-08-20 -
NSA、米国のインターネットトラフィックの75%にアクセス可能か
NSAは、米国市民の監視について限られた権限しか与えられていないにもかかわらず、米国のインターネットトラフィック全体の75%にアクセス可能なシステムを構築していると報じられている。
2013-08-22 -
NSA、中東の放送局Al Jazeeraの内部通信を傍受か--独誌報道
米国家安全保障局(NSA)が中東の放送局Al Jazeeraの「内部的な通信」にアクセスしていたと、独誌Der Spiegelが新たに報じた。
2013-09-02 -
米ヤフー、透明性レポートを初めて公開--各国政府からの情報提供要請件数を開示
米ヤフーはグローバル透明性レポートを初めて公開した。これは米政府の監視機関に積極的に協力しているとの疑惑を抑えようと努めている他のハイテク企業と協調する動きだ。
2013-09-07 -
グーグル、データ暗号化計画を加速か--NSAの監視活動めぐる騒動受け
グーグルが、米国家安全保障局(NSA)の監視活動をめぐるスキャンダルを受け、自社のデータセンター間を流れるデータを暗号化する計画を加速させていると、The Washington Postが報じている。
2013-09-09 -
NSA、スマホの個人情報にもアクセス可能か
米国家安全保障局(NSA)は、「iOS」「Android」「BlackBerry」スマートフォンのユーザーデータにアクセスする能力を保持しているという。独誌Spiegelが確認した機密文書で明らかになった。
2013-09-09 -
NSA、ソーシャルなつながりを示す相関図を作成か
米国家安全保障局(NSA)が、一部の米国人による交流の様子を示す複雑な相関図を作成しているという。The New York Times(NYT)が報じた。
2013-09-30 -
NSA、ウェブユーザーのメタデータを同意なく1年間保存か
報道によると、米国家安全保障局(NSA)が数百万人のウェブユーザーに関するメタデータを、ユーザーの同意を得ることなく、また被疑者であるかどうかにかかわらず保存していたことが、新たにリークされた文書で明らかになったという。
2013-10-01 -
NSA、お気に入りのターゲットは「iPhone」?--スマホの個人情報アクセスで
スマートフォンの個人情報にアクセス可能だと報じられた米国家安全保障局(NSA)だが、中でも熱心に研究しているのは「iPhone」のようだ。
2013-09-10 -
NSA、メールのアドレス帳やチャットリストから膨大なデータを収集か
米国家安全保障局(NSA)が世界的な規模で、電子メールのアドレス帳やインスタントメッセージのアカウントから膨大な数の連絡先情報を収集しているという。Washington Postが報じた。
2013-10-15 -
NSA、35カ国の首脳の通話を盗聴か--The Guardian報道
米国家安全保障局(NSA)の元契約職員エドワード・スノーデン氏が漏洩した最新の文書は、35カ国の首脳の電話がNSAによって監視されていることを示している。
2013-10-25 -
怒れる市民が首都ワシントンで集結--写真で見る反NSA抗議デモ
米国時間10月26日、米国家安全保障局(NSA)による大規模な監視プログラムに懸念を表明するため、多数の人々が首都ワシントンのユニオン駅から米連邦議会議事堂までの道のりを行進した。この抗議デモの様子を写真とともに伝える。
2013-10-28 -
NSA、グーグルと米ヤフーのクラウドに「思いのまま」アクセスか--米報道
米国家安全保障局(NSA)はグーグルと米ヤフーの世界中のデータセンターを結ぶプライベート光ファイバネットワークに秘密裏にアクセスしており、両社のサービス利用者のメタデータやコンテンツを「思いのままに」入手できるという。The Washington Postが報じた。
2013-10-31 -
NSA、イスラム「急進派」のポルノ閲覧などを監視か--権威失墜を狙った可能性
米国家安全保障局(NSA)がイスラム「急進派」のオンラインポルノ閲覧などを監視していたことが、E・スノーデン氏のリークした文書で判明したと、The Huffington Postが伝えている。これらの人物の権威失墜が目的とみられる。
2013-11-28 -
NSA、5万以上のPCネットワークにマルウェアをインストールか
元CIA契約職員のE・スノーデン氏がリークした大量の文書から、米国家安全保障局(NSA)が世界中の5万を超えるコンピュータネットワークにマルウェアを仕込んでいたことを示す新たなスライドが見つかったという。オランダの報道機関NRCが報じた。
2013-11-25 -
マイクロソフト、サービス暗号化など強化へ--グーグルなどに続き
マイクロソフトは米国時間12月4日、政府による監視を高度なマルウェアやサイバー攻撃になぞらえ、同社データセンターを介したインターネットトラフィックを暗号化する予定だと述べた。
2013-12-06 -
オバマ米大統領、NSAによる監視プログラムの見直しを明言
オバマ米大統領は、米国家安全保障局(NSA)の監視プログラムについて、改革の用意はできているが、具体的な政策は新年を迎えてから発表すると述べた。
2013-12-21 -
RSA、NSAとの秘密契約の疑惑を否定--バックドア含む暗号アルゴリズム採用との報道
RSA Securityは、米国家安全保障局(NSA)との間で1000万ドル相当の秘密契約を結び、欠陥のあるDual Elliptic Curve Deterministic Random Bit Generator(Dual_EC_DRBG)をRSAの暗号製品におけるデフォルトの疑似乱数生成器として採用していたとする報道を否定した。
2013-12-24