ベトナムでビジネスをする

ベトナムの高等教育事情--優秀な人材をどう確保するか - (page 3)

古川浩規(インフォクラスター)

2014-07-25 07:30

日本の教育や技術に対する期待と憧れ

 ベトナムでは日本の教育や技術に対する期待や憧れがあります。特に、北部では南部よりも日本への元留学生が多いと言われており、大学の授業に日本のやり方を導入しようと個人的に奮闘している先生もいますし、私にも個人的に声がかかることもあります。

 そのため、当局の投資許可やカリキュラム上の制約がありますが、日本の専門学校といった専修学校がベトナムに進出し、複線的に教育を実施するということも考えられるかもしれません。

 ベトナムで実際に若者と接すると、海外からの新しい知識や概念を貪欲に吸収しようとする姿勢が見られます。自主学習としての日本語学校への通学や、ダブルメジャーの取得を目指した夜間大学への通学といった姿を見ていると、日本の若者以上の学習熱心だと感じる時もあります。

 そのため、今後は、日本とベトナムの高等教育機関間において、研究交流のみならず、実際の教育分野での交流も進むのではないかと考えています。親日的な国で、今後ますます日本や日系企業でも必要とされる科学技術人材が育ってくることに期待をしています。

夕方、サッカーに興じるベトナム人学生たち。ベトナムでのキャンパスライフは朝が早く、1時限が朝6時に始まることも珍しくない。
夕方、サッカーに興じるベトナム人学生たち。ベトナムでのキャンパスライフは朝が早く、1時限が朝6時に始まることも珍しくない。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

関連キーワード
アジアのIT

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]