日本の教育や技術に対する期待と憧れ
ベトナムでは日本の教育や技術に対する期待や憧れがあります。特に、北部では南部よりも日本への元留学生が多いと言われており、大学の授業に日本のやり方を導入しようと個人的に奮闘している先生もいますし、私にも個人的に声がかかることもあります。
そのため、当局の投資許可やカリキュラム上の制約がありますが、日本の専門学校といった専修学校がベトナムに進出し、複線的に教育を実施するということも考えられるかもしれません。
ベトナムで実際に若者と接すると、海外からの新しい知識や概念を貪欲に吸収しようとする姿勢が見られます。自主学習としての日本語学校への通学や、ダブルメジャーの取得を目指した夜間大学への通学といった姿を見ていると、日本の若者以上の学習熱心だと感じる時もあります。
そのため、今後は、日本とベトナムの高等教育機関間において、研究交流のみならず、実際の教育分野での交流も進むのではないかと考えています。親日的な国で、今後ますます日本や日系企業でも必要とされる科学技術人材が育ってくることに期待をしています。

夕方、サッカーに興じるベトナム人学生たち。ベトナムでのキャンパスライフは朝が早く、1時限が朝6時に始まることも珍しくない。